はじめまして、こんにちは。
理学療法士の村田育子です。
「痛みなど身体のトラブルの解決・予防」
をコンセプトに
パーソナルトレーナーとしても活動をしています。
女性の「ボディメイク」も得意分野です。
本日は足の長さが左右違うという問題
(以下、脚長差)に対して
インソールでどれだけ効果があるのか
Sさまのケースを通してお話してみたいと思います。
(症例は 前回記事 と同じ方です)
本日の記事は
「脚の長さが左右違う気がする」
とお悩みの方に
ぜひ読んで頂きたい内容です。
【目次】
1. 脚長差が歩行に与える影響は?
2. 脚長差による歩行のアンバランスを修正するには
3. 脚長差補正 インソールでのbefore/after
4. インソールはいつまで使うべき?
5. まとめ
1. 脚長差が歩行に与える影響
脚長差は歩行にどのような影響を与えるでしょうか?
左右のバランスが崩れるのは容易に想像ができるかと思います。
崩れ方は人によって様々なパターンがありますが
よくあるパターンを
症例Sさまを通して見てみたいと思います。
まず、ほとんどのケースにおいて
短い方の着地で重心が落下します。
脚が短いので
「ドシン」と重心が落ちる訳です。
Sさまの場合 左脚の方が短いので
左の着地で
「ドシン」と衝撃が強くなっています↓
逆に右脚は長いので
右の片脚では「グーン」と乗り上げています。
「ドシン・グーン、ドシン・グーン」という
リズムがアンバランスになっているのが分かるかと思います。
このように脚長差がある状態では
・短い方の着地で落下
・長い方の片脚で伸び上がる
がよくあるパターンです。
2. 脚長差による歩行のアンバランスを修正するには
この「ドシン・グーン」という左右差を修正するには
脚長差それ自体を修正する必要がありますよね。
しかし果たしてそれは可能でしょうか?
短い方の脚を引っ張って伸ばす?
長い方の脚を短くする?
…いやいや、
骨自体の長さに左右差がある場合
脚長差を直すことはできません。
では、どうすれば良いでしょうか?
こんな時に頼りになるのがインソールです。
短い方の靴の踵部分にこのようなパッドを入れて
「脚長差を補正」することができます。
短い方だけシークレットブーツです。
これによって実際の脚の骨は変わらなくても
外的な物質を使うことで
機能的な脚の長さは伸ばすことができるわけです。
これで歩行のバランスも改善可能です。
3. 脚長差補正 インソールでのbefore/after
Sさまは左脚の方が短いので
左の踵に3mmのヒールパッドを入れました。
(動画では靴下の中にパッドを挿入しています。)
(高さの設定については本日は割愛します。)
こちらが脚長差を補正した状態での歩行です↓
1つ前の動画と比較すると
「ドシン・グーン」というアンバランスさが軽減し
「トン・トン・トン」と
リズムが整っています。
(見慣れないとちょっと難しいですが💦)
左着地の衝撃は明らかに緩和されています。
右片脚にも着目してみると
Sさまの場合
右片脚の際に「腰が右曲がるり」の癖がありました。
それが脚長差を補正することで
腰の右曲がりも軽減しています↓
(右片脚の瞬間の写真↓)
バランスが整ったからかと思います、
脚長差を補正している方が腕も広がっていないですね。
4. インソールはいつまで使うべき?
脚の骨の長さ自体に左右差がある場合、
脚長差補正のインソールは一生使った方が良いです。
時々「痛みがおさまったので」と
インソールを止めてしまう人がいますが、
もし今痛みがなかったとしても
今後の膝や腰の痛みの予防に絶対的に重要です。
身体を末永く大事に使っていくために
脚長差への対策は
非常に重要な点と言えます。
5. まとめ
・脚長差は歩行のリズムが崩れる
・歩行の崩れ改善にはインソールで脚長差補正が◎
・Sさまは左ヒールパッド使用で歩行が改善◎
・インソールでの脚長差補正は障害予防になる
お読みいただき、ありがとうございました。
この記事が誰かの健康の一助となりますように☆
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