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軽度の側弯症が経過観察とされることへの懸念(特に脚長差が原因の側弯)

  • 執筆者の写真: 村田育子(Ikuko Murata)
    村田育子(Ikuko Murata)
  • 2021年5月13日
  • 読了時間: 4分

更新日:3月19日


はじめまして、こんにちは。


「痛みなどトラブルの解決・予防」をコンセプトに


パーソナルトレーナーとして活動をしています、理学療法士の村田育子です。


「姿勢改善」「ボディメイク」も得意としています。




本日は「軽度の側弯症が経過観察とされることへの懸念(特に脚長差が原因の側弯)」


というテーマでお話したいと思います。


(同じ内容を You tube でもアップしています。)

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク




【目次】


1. 側弯症は実際どのように対応されているのか?


2. 軽度の側弯は経過観察とされて良いのか?


3. 脚長差によって側弯を呈した症例


4. まとめ





1. 側弯症は実際どのように対応されているのか?

側弯症は学校の検診項目に入っていて


このように↓前屈して背中の隆起の有無をチェックする検査があります。

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク

私は小学校の時に検査してもらった記憶があります。



この検査で


「側弯の疑いがある」と判断されると


整形外科への受診を勧められるようです。



そして整形外科ではその側弯の程度が


・強ければ → 手術


・手術するほどでもなければ → 装具


・軽度であれば → 経過観察


というように対応されるのが現状です。




そしてこの3つ目の「経過観察」というのは


実際のところは「何もしない」のと同じで


極端な言い方をすれば「放置」とも言えるのです。



しかし 側弯が「軽度だから」と言って


経過観察 = 放置で良いでしょうか。





2. 軽度の側弯は経過観察とされて良いのか?

軽度の側弯は


「軽度だから」と言って経過観察とされるべきではない


と感じています。



その理由は


もし遺伝ではない他の原因で生じている側弯だとしたら


改善の余地があるからです。


(詳しくは 前回記事 参照)



せっかくスクリーニングで軽度の側弯を拾えたのなら


これを改善させない手はありません。


子供ならなおさらです!!



特に「脚長差」が原因なら


インソールで改善に向かうシンプルな問題です。



せっかく修正できる可能性があるのに


何もしないで歪みが身体に定着するのを待つのは


非常にもったいないです。



側弯が軽度であっても


むしろ軽度であるなら


子供の頃から対応しておけば


修正できる可能性はあるんじゃないかな…


と思わずにはいられないのです。





3. 脚長差によって側弯を呈した症例

40代後半の女性。


背骨は側弯様に歪んでいました。


1cmくらいの結構大きな脚長差があり


側弯の形から脚長差による側弯


と思われる症例でした。



お話を伺っていくと


なんと 子供の頃に学校の検診で


側弯の検査にひっかかったそうです。


そして親御さんと一緒に整形外科に行ったそうです。


そして病院で「大丈夫な範囲、経過観察。」


と言われ何もせずに過ごしてきたそうです。



そして40代後半になった現在、


背骨はしっかり側弯様の歪みが定着していて


腰、お尻、背中、首…ほぼ全身が痛い…涙。



この方には

・脚長差に対するインソール


・背骨の修正方向のエクササイズ


を行い不調はある程度改善しましたが


長年の背骨の歪みを完全に改善するのは困難な症例でした。



この方がもし学校の検診でひっかかった時に


何か対策をしていたら


背骨はここまで歪まなかったのでは?


今こんなに痛くはならなかったのでは?


…などなど、色々と頭をよぎったケースでした。





4. まとめ

・現状 軽度の側弯は経過観察とされる傾向がある


・側弯は軽度でも経過観察とされて良い訳ではない


・機能性側弯は改善の余地があるので対応したい


・特に脚長差が原因ならインソールで対応したい


・大人になる前に!





お読み頂きありがとうございました。


この記事が皆さまの健康の一助となりますように(^^)/










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