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脚長差(左右の足の長さが違う)で膝は痛くなるのか?

  • 執筆者の写真: 村田育子(Ikuko Murata)
    村田育子(Ikuko Murata)
  • 2021年4月16日
  • 読了時間: 4分

更新日:1月26日


はじめまして、こんにちは。


理学療法士の村田育子です。


「痛みなど身体のトラブルの解決・予防」


をコンセプトに


パーソナルトレーナーとして活動をしています。


女性の「ボディメイク」も得意分野です。




本日は


「左右の脚の長さが違うと膝は痛くなるのか?」

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク

というテーマでお話してみたいと思います。


(同じ内容をYou tubeでも解説しています。)





【目次】


1.脚長差で膝は痛くなるのか?

2. 短い方の膝にかかるストレス


3. 長い方の膝にかかるストレス


4. どれくらいの脚長差で膝に負担がくるのか


5. まとめ





1. 脚長差で膝は痛くなるのか?

脚長差が原因で膝が痛くなる可能性は


十分にあります。



短い方、長い方、どちらも痛くなるリスクはありますが


私の感覚では


短い方の膝から痛みが出てくるケースが多い印象です。



しかし結局は


どちらの膝にもストレスはかかっているので


最終的にはどちらも痛くなるリスクがあります。





2. 短い方の膝にかかるストレス

ではまずは


「短い方の膝にはどんなストレスがかかっているのか」


から見ていきます。




短い方の膝にはズバリ


「衝撃ストレス!!」がかかります。




歩行では


脚長差がなく通常の状態でも


足が床に着地する瞬間に


「衝撃」というストレスがかかります。



そしてその衝撃は


膝だけでなく股関節や足関節など


身体中の各関節のクッション機能で吸収されますが


「膝」という関節は


別名「衝撃吸収の関節!!」と言われるくらい


着地時の衝撃をメインで和らげている関節


と言っても過言ではありません。




では そんな状態で脚長差があるとどうなるでしょうか?


短い方の着地では衝撃は強くなるでしょうか?


それとも弱くなるでしょうか?



脚長差があると


着地の衝撃は「強く」なります。



理由は単純で


脚が短い分「重心が落ちるから」です。

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク

脚長差がある方の歩行は


「ドシン・グーン、ドシン・グーン」


というように


リズムがやや乱れた歩き方になります。



短い方は「ドシン」と重心が落ち


長い方では「グーン」と伸び上がるからです。


(脚長差がある方の歩行動画を載せている記事です→ 症例報告 )




このように脚長差で「ドシン」と重心が落ちる「衝撃」を


もろに受けてくれているのが「膝」であり


この衝撃が痛みの原因となります。





3. 長い方の膝にかかるストレス

では次に


「長い方の膝にはどんなストレスがかかるのか?」


を見ていきます。




ズバリ、長い方の膝には


歪みストレス」がかかりやすいです。




例えば 左脚が「長い」場合


左膝を曲げたり


O脚やX脚に歪ませると


左脚を「短く」することができます。


理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク

これは


「骨実質の長さ」は変わっていないけど


「機能的な脚の長さが短くなる」


ということです。



長い方の脚が短くなれば


左右バランスは改善しますもんね。



脚長差がある場合 このように


「長い方の膝が歪んでいる」


ことが多い印象です。



「関節の歪み」は


長い年月をかけて関節を「変形」させていきます。


つまり関節を「壊していく」ということです。


関節はある程度 壊れた段階で痛くなるので


深刻な状態になる前に対処したいものです。。。



実際の臨床では


「短い方の膝が痛い、長い方の膝は時々痛いだけ」


とおっしゃる方の膝を診てみると


痛くない・長い方の膝の方が


セラピストからすると深刻に感じてしまうことも


正直 少なくありません。


それって「まだ」痛くなってないだけなんじゃないの~涙


めちゃめちゃ歪んでるんですけど~涙


的な…。




つまり


長い方の膝には「歪みストレス」がかかりやすく


痛みにつながる可能性があると言えます。





4. どれくらいの脚長差で膝に負担がくるのか?

臨床の感覚では


5mmもあれば十分に痛くなる可能性がある


と感じています。



実際 3mmとか2mmのインソールで


痛みが改善するケースを何例も経験してきました。




古典的(?)には


「脚長差は3㎝までは許容範囲」


というのを耳にしますが


賛同しがたいです。




しかし 5mmのよう小さな脚長差は


病院で検査・対処検討されるレベルではありません。


それゆえ


慢性的な痛みに悩まされる方も多いのが現状かと感じています。




少しの脚長差でも軽視せずに対応することは


身体を長持ちさせて使っていく一つの重要なポイント


と考えています。





5. まとめ

・脚長差で膝は痛くなる可能性がある


・短い方の膝は「衝撃」ストレスで痛くなる


・長い方の膝は「歪み」ストレスで壊れる


・たった5mmの差でも痛くなる可能性がある


 →脚長差に対処して膝痛を予防しよう!






本日は以上です。


お読みいただき、ありがとうございました。


この記事が皆さまの健康の一助となれば幸いです!(^^)!










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