ケーススタディ:脚長差で土踏まずに左右差を呈したA様
- 村田育子(Ikuko Murata)
- 2021年6月2日
- 読了時間: 3分
更新日:4月13日
はじめまして、こんにちは^^
「痛みなどの身体のトラブルの解決・予防」をコンセプトに
パーソナルトレーナーとして活動しています、
理学療法士の村田育子です。
「姿勢改善」「ボディメイク」も得意としています(^^)/
本日は
「脚長差で足部アーチに左右差を呈した症例 A様」
というテーマでお話してみたいと思います。

前回記事 「脚長差は土踏まずの左右差を生むのか?」
同じ内容を You tube でもアップしています。
【目次】
1. 症例紹介
2. 治療戦略
3. インソールを使った結果
4. その後と今後の課題
5. まとめ
1. 症例紹介
30代前半、女性、A様。
お悩みは
左膝と左仙腸関節の痛み。
土踏まずはどちらも潰れていて
いはゆる「偏平足」、
特に「左」の潰れが強い状態でした。
脚長差をチェックすると
右脚の方が1㎝程度短い(左が長い)
という結果でした。
前回記事でお話した通り
「長い方の土踏まずが潰れているタイプ」
でした。

A様の脚長差の原因は
「子供の頃からの立ち方の癖」
でした。

子供の頃(成長期)から右重心で立つ癖があり
右脚の「骨実質」が短くなったと推測されました。
(詳しくはこちら:ヒューターホルクマン則)
2. 治療戦略
A様のように「骨実質の長さ」が違う場合、
骨の長さを治療によって変えることはできないので
インソールなど「外的な補填」
で対応する必要が出てきます。

A様には
右(短い方)の踵部分に写真のパッドを入れてもらい
(靴の中に入れた)
右脚を ”機能的に” 長くした状態で過ごして頂きました。
3. インソールを使った結果
インソールをしばらく使い
左膝と左仙腸関節の痛みはかなり軽減!
良かった(*^-^*)
そしてそれと同時に
左足が痛くなってしまいました( ゚Д゚)
インソールを使うことで
適切に左に体重をかけることが可能になった半面
その負荷に左足が耐えきれなかった
と推測されました。
なにせ左の土踏まずは潰れて弱い状態だったので…。
4. その後と今後の注意点
インソールは2日に1回などに使用頻度を減らし
徐々に慣らしていく作戦にしました。
その後 左足の痛みはなくなり
インソールをほぼ毎日使用しても
左足の痛みはない状態になりました。
左膝の痛みはなく経過し
左仙腸関節は怪しいながらも大きな問題はなく経過しています。
左足の筋トレも追加で行い
左土踏まずの潰れ具合にも
少しずつ改善が見られました。
今後の注意点としては
A様の場合
左土踏まずの改善に合わせて
もしかしたらインソールの高さを変更する必要が出てくるかもしれない
という点が挙げられます。
「左の偏平足がもっと改善する」
ということは
「左脚がもっと長くなる」
ということだからです。
可能性としては低いかもしれませんが
念頭に置いて介入していく必要はありそうです。
5. まとめ
・A様のお悩み:左膝痛、左仙腸関節痛
・脚長差あり:左脚の方が長い
・左の土踏まずは潰れていた(偏平足)
・右にヒールパッドを使用した
・左膝と左仙腸関節痛は改善した
・しかし左足は一時的に痛くなった
・だましだましヒールの使用を継続した
・左足の痛みは改善し偏平足も少しずつ改善傾向にある
・良かった
お読みいただきありがとうございました。
この記事が皆さまの健康の一助となりますように(^^)/
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